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WHO調査報告書
症状の特徴・致死率など

報告書は、世界各国及WHO派遣の専門家や中国の保健当局の専門家らによるチームが現地で調査にあたり、2月20日までに中国で感染が確認された5万5924感染者(年齢範囲は生後2日から100歳)のデータについて分析しています。

オリジナルレポート/記事

感染者からみられた症状 (%)

感染すると平均で5日から6日後(平均潜伏期5~6日、潜伏範囲1~14日)に症状が出るとしています。

  • 軽症:肺炎症状のない及肺炎患者
  • 重症:呼吸困難、呼吸頻度≥30回/分、酸素飽和度≤93%、Pao2/Fio2≤300、24~48時間内肺浸潤≥50%
  • 危重症:呼吸不全、敗血症性ショック、多臓器不全/障害

重症や死亡のリスクが高いのは60歳以上の人や高血圧や糖尿病、循環器や慢性の呼吸器の病気、がんなどの持病のある人。子どもの感染例は少なく、症状も比較的軽い。19歳以下の感染者は全体の2.4%、重症化する人はごくわずか(重症率2.5%、危重症率0.2%)だとしています。

死亡率

致死率は高齢になるほど高く、80歳以上の感染者の致死率は21.9%。男性の病死率は女性より高い(男性4.7%、女性2.8%)。合併症のない患者の死亡率は1.4%。

合併症の患者は致死率が高い:

参考:中国での病気進行

病気の進行に関するデータは、限られた症例から入手できます。現在の情報に基づいて、症状の発症から確認までの日数中央値は、1月初旬の12日(8日~18日)から2月初頭までの3日(1日~7日)に減少し、武漢では15日(10日~21日)から5日(3日~9日)。これで、早期症例の特定/隔離治療および接触者の特定が可能になりました。